オフの方法はジェルによって異なる

ジェルネイルは、マニキュアの様に除光液では簡単に落とせません。
また、ソフトジェル(ソークオフジェル)とハードジェルでは落とし方も異なります。

ソフトジェル(ソークオフジェル)の場合は、アセトンという溶液でジェルを溶かして落とします。
ハードジェルの場合は、溶液ではジェルを溶かせない為、ファイルでジェルを削って落とします。

ジェルを落とす作業が面倒臭い。という人は、オフだけサロンへ行って落とすことも出来ますが、
オフのみの場合、施術料金は平均で約3,000円前後になるので、折角セルフジェルネイルで節約が出来ても、
オフが出来ずにサロンに通うとなるとあまり節約にはなりませんね。

慣れるまでは大変な作業ですが、ジェルネイルを落とす作業は、セルフジェルネイルを続ける為には欠かせない行程なので、しっかりマスターしておきましょう。

ソフトジェル(ソークオフジェル)の取り方

ソフトジェルを落とすのに必要な、ファイル(180G)・アセトン・コットン・アルミホイルの4点を用意します。
コットンは、爪全体が入る大きさに合わせてカットした物を10枚用意。
アルミホイルは、約10センチの正方形にカットした物を10枚用意。

始めに、アセトンを浸透しやすくする為に、ファイルを使って全ての爪の表面をまんべんなく軽く削ります。
何度も重ね塗りをしていてジェルが分厚くなっている場合は、アセトンがなかなか浸透しない為、ある程度の薄さになるまでジェルを削りましょう。この時に、自爪まで削らないように注意して下さい。

次に、アセトンをコットンにたっぷり含ませてから爪の上に乗せ、アルミホイルで第二関節くらいまでしっかりと巻きます。
アセトンは蒸発しやすい溶液です。コットンだけだと直ぐに蒸発してコットンが乾いてしまう為、必ずアルミホイルを使いましょう。

全ての爪に、アセトンを含ませたコットンとアルミホイルを巻きつけたら、その状態のまま約10分~15分放置して浸透させます。
(ジェルの厚みやデザインによっては、放置する時間は異なります。)

時間が経過した所で、アルミホイルとコットンを取ります。
(浸透が弱かった時に再度使用するので、ここで使ったコットンとアルミホイルは捨てずに取っておいて下さい。)
アセトンがきちんと浸透している場合は、ジェルがペロッと剥がれて浮いている状態になっているので、指でつまんで浮いている部分を取り除きましょう。

部分的に剥がれていない箇所があった場合は、アセトンの浸透があまいので、同じようにもう一度、5分~10分浸透させます。
(先ほど使用して捨てずに取っておいたコットンとアルミホイルを再利用しましょう。アセトンが蒸発してしまっている可能性があるので、コットンにはもう一度、アセトンをたっぷりと含ませて下さい。)

それでも落ちない場合は、ファイルで軽く削った後、同じようにもう一度、5分~10分浸透させます。

全てのジェルが取り除けたら、爪の表面をバッファーを使って軽く擦り、ジェルの細かい残りカスを取り除いていきます。
手を洗った後は、ハンドクリームやキューティクルオイルを使用して十分に保湿をしましょう。

以上の作業でソフトジェル(ソークオフジェル)のオフは終了です。
慣れてくると、約20分~30分程で出来るようになります。

※ジェルをオフした後に、直ぐにまた新しいジェルネイルに塗り替える時は、ハンドクリームやキューティクルオイルは使用しないで下さい。
油分や水分があると定着が悪くなってしまいます。直ぐに塗り替える場合は、エタノールで消毒をしてから、ベース作りに進んでください。

ハードジェルの取り方

ハードジェルを落とすのに必要な、ファイル(100G~180Gの目が粗いもの)・バッファー・ニッパーの3点を用意します。
(ハードジェルは溶液で落とすことが出来ない為、ファイルを使って根気よく削り落としていきます。)

最初に、爪先をジェルで長さ出しをしている場合は、ニッパーを使って長さを短くしておきます。
また、ラインストーンなどが付いている場合、ニッパーで取れそうなものは取っておきましょう。

次に、目の粗いファイルを使用して爪の長さを整えた後、表面のジェルもファイルを使って削っていきます。
慣れていない人は非常に難しいですが、自爪まで削らないように、ジェルを薄く残してギリギリの所まで削ります。
(ジェルは透明で自爪との差が分かりずらいので、自爪まで削らないように注意して下さい。)

自爪が見えてきたところで、ファイルをバッファーに切り替えて、薄く残っているジェルを少しずつ削り落とし、磨いていきます。

全てのジェルが取り除けたら手をよく洗って、ハンドクリームやキューティクルオイルを使用して十分に保湿をしましょう。

以上の作業でハードジェルのオフは終了です。
ハードジェルは、このようにしてひたすら削ってオフをするのでとても難しく、自爪まで削ってしまう心配もあるので、慣れない人は十分注意して行ってください。

※ジェルをオフした後に、直ぐにまた新しいジェルネイルに塗り替える時は、ハンドクリームやキューティクルオイルは使用しないで下さい。油分や水分があると定着が悪くなってしまいます。直ぐに塗り替える場合は、エタノールで消毒をしてから、ベース作りに進んでください。

オフの時に注意するポイント

ジェルネイルを取る時に一番注意するポイントは、ジェルを削りすぎない事です。

ジェルが付いているからといって、粗めのファイルで表面を削りすぎてしまうと、うっかり自爪まで削って傷つけてしまう事があります。

また、時間短縮しようと思っていると、ついつい力が入りすぎてしまって、強引で乱暴に削ってしまうなんてことも。

ジェルネイルを取る時は、いかに丁寧に作業するかが重要なポイントになるので、時間に余裕を持って落ち着いて作業して下さい。

オフの時に注意するポイント
  • 必要以上に粗いファイルを使用していないか?
  • ジェルを削る時に力み過ぎていないか?
  • 爪全体をムラがなく、まんべんなく丁寧に削っているか?
  • アセトンをコットンに含ませる時に、量をケチっていないか?
  • アセトンを浸透させる時に、アルミホイルできちんと巻いているか?
  • アセトンの浸透時間を短縮していないか?